原付二種取得期間短縮は大きな問題ではない

タイのバイク事情

バイクは危ない

こう思っている方は相当多いのですが、こう言っている方のほとんどはバイクに乗ったことがない人でしょう。

では、バイクは危なくないと言われると、「そうでもない」と答えなくてはならず、一概に「危ない」「危なくない」だけでは判断できないところがあります。

道路交通法改正によって原付二種(AT小型二輪)の取得期間がぐっと短くなる予定で、これから125ccのバイクがかなり増えると予想されていますが、実際何が危なくて何が危なくないのでしょうか

排気量アップで事故率はアップしない

バイクに乗ったことがない人が言うところの「バイクは危ない」の論調としては、スピードが出ることをその主題においています。

たしかに、スピードが出れば出るほど危険であることは間違いないのですが、それは単独で走っているシチュエーションだけではないでしょうか。

スピードを出すことで、

・コーナーで曲がりきれない

・とっさに停止できない

ということが予想されますが、実際バイクの事故で一番多いのは他の自動車との接触や巻き込みで、単独で転倒する事はそれほど多くないのです。

問題点に挙げられているスピードが125ccになることで一気に事故数が増えるかというとそうではなく、乗る人の運転技術やマナーやルール遵守によるところがとても大きいといえます。

つまり、排気量が大きくなるとスピードが出て危ないという論調は違うと言わざるを得ません。

 

排気量だけで速度は決まらない

単純に排気量が大きければスピードが出ると言われる方が多いのですが、これも単純にそうとは言い切れません。

排気量がバイクや車のパワーを左右するのは当然のことですが、排気量だけで考えるのであれば、最近の排気量を小さくして減少分のパワーをターボで補っているダウンサイジング化された自動車の説明がつきません。

そのほかにも各メーカーの自主規制や、環境基準に適応させるために採用されたインジェクション等で30年前の物より格段にパワーは落ちています。

特にバイクで言えば2サイクルエンジンの衰退で4サイクルエンジンだけ採用しているのですから昔より格段に遅くなっているのですから、単純に排気量だけで速度やパワーを考えるのはずれています。

 

速度差が最も危険な要因

否定派の方が1番に考えられるのは、他の自動車と同じスピードで走ることができるバイクを多くの人が乗るべきではないという事。

これもスピードの出し過ぎによる単独事故などを引き合いに出すと理解できるのですが、スピードの出し過ぎによるものが多くの理由では無く、他の自動車などとの接触による事故が多くの原因と言いました。

原付一種の最高速度は30km/hと決められていますが、普通の幹線道路で自動車が60〜70km/hで同じ道を走ることになります。

この速度差が非常に危険で、自動車を運転していても怖い思いをしたことがあるでしょう。

アインシュタインの一般相対性理論を使って話せば、同じ速度で走っていれば当人同士の速度差はゼロ。つまり危険は少なくなるのです。

 

免許取得制度を簡略化反対なら代案が必要

同じ速度で走る事は危険だという人は「速度が低ければ低いほど事故は減る」という論調ですが、30km/hで走行していても重大な事故になる事はあります。

本当にスピードだけを主観に危険性を考えるのであれば10km/h以下を最高速度とするのが妥当でしょう。

それであるならば、小型バイクの免許取得を反対するだけで無く、セグウェイなどの電動で走る物でスピードの出ないものを認可するような動きを見せなくてはいけませんが、現状でも全くそのような話を聞く事はありません。

 

タイを見れば何が危ないのか、必要か分かる

僕が住んでいるタイは多くのバイクが走っていますが、やはりスピードの出し過ぎによる単独事故は少なく、他の自動車との接触が最も大きな要員です。

おそらく日本人だけがタイでバイクに乗るとこういう事故も少なくなると断言できるのは、免許取得時や更新時に危険予測を時間をかけてやっているからだと思います。

日本人の性質として、「かもしれない」「数手先を読む」と考えるのが一番事故を減らせると考えます。

これは非常に重要な事で、運転経験の少ない人は危険予測ができず予め何かが起きるかもしれないと準備することが出来ないのです。

しかし、タイではこうした事は行なっていません。厳密に言えば一応やってはいるのですがビデオを数十分流すだけです。誰も見てませんが。

それが原因か分かりませんが、非常にモラルのない運転をする人が多いのが現状です。

反対派の方はこうした人が増えることを危惧されているのではないでしょうか。

運転技術が教習所だけで得られるかと言えば誰もイエスとは言わないでしょう。実際に行動に出て覚えていくことの方がはるかに多いのです。

しかし、技術は向上しても危険予測などの経験値というものは実際に体験しなければ分かるものではありません。

動画サイトでドライブレコーダーの事故映像を見ることが出来ますが、安全を意識づけるのであればこの様な映像を見ている方がよっぽど良いのではないでしょうか。

 

速度と排気量の因果関係は少ないという事、小型免許の取得時間を短くしてもそれほど問題はないという事、しかし一つのものを認可するのであれば他の事を改善する必要はあるという事は大切だと思います。